月の交点と彼女の海

Lyric

海に落ちた 太陽におやすみ
握ってた手 溶かしていく月
砂の城はまだ壊れてないけれど
二人で描いた文字 まっさらになる

ねえ どんな 言葉にしたっけ
在り来りな セリフだったっけ
波が攫うから 叶わなくなるのかな
「そんなことないよ」って 期待してたよ

「次に会うときは、どうなってるのかな
変わらないね、って いつまで言えるのかな
じゃあ、また」

重なる 月 手のひら
何度目の 明日を 待てばいいの
途切れた声 探した
君の欠片が 見付からない

指切り 空に掲げた
「覚えてる?」返事はないけれど
約束交わした この砂の上に
何度も刻んだから 忘れないよね

次に会うときは、どうなってるのかな
「変わらないでね」って、怖くて言えなかったよ
ねえ、また

つま先 濡らしてく
君の跡も、何処かへ連れて行く
「叶うなら……」言いかけてやめた
海のせいにして、目を擦った

重ねる 想い 手のひら
指の隙間を 擦り抜けこぼれてく
もう一度だけ 約束をしよう
君の感触 消えないように

砂の城はもう 小さくなったけど
変わらないねって、笑ってくれるかな